こんにちは、元NAのエディです。
「モトクロスのレースをこれからやってみたい!」と思っている方は、ぜひともチャレンジしてもらいたいです。
だってコースで走るだけでは、モトクロスの楽しさの半分にも満たないから。
モトクロスはレースしてなんぼ!
「でも、レースといってもまだハードルが高いかな…」と思っている人は安心してください。
しっかりと初心者向けのレースも存在するから、バリバリで走っているライセンス保持者とは、同時にレースすることはありませんよ。
ちなみにこの記事では以下の2つのステップに分けて解説していきます。
・STEP①:草レースに参戦
・STEP②:地方選手権に参戦
・モトクロスレースの始め方がわかります
・地方選手権のノウハウがわかります
・元NAがレースのノウハウをお伝えします
さっそくいってみよう!
【初心者向け】モトクロスレースの参加方法とポイントを経験者(元NA)が解説

この記事では、すでに「レースを観戦している」人に向けて解説しています。
なので、まだレースを観戦していない方は、まずはレースを観戦してみてみることからオススメします。
まずはモトクロスレースを観戦しよう
なぜなら、まずはみてみないと、「えっ、あぶなっ….やっぱ無理…」となるからです。
それくらいモトクロスって生でみると迫力があり、同時に危険でもあるからです。
なのでとにもかくにも、レースをまずは観戦してみましょう!
ではここからは「レースを実際にみて自分もやってみたい!」という方に向けて解説していきますね。
・STEP①:草レースに参戦しよう
・STEP②:地方選手権に参戦しよう
まずは草レースについてから!
STEP①:草レースに参戦しよう

まず最初は、住んでいる地域で開催されている草レースから参加してみることをオススメします。
草レースといっても、カテゴリ分けされているから当然速いライダーもいるけど、初心者クラスも必ずあります。絶対。
草レース = 初心者向けのレースと捉えてもらってOK
とはいえ、速い人もいっぱいいるけどww
草レースに参戦してみるメリットは3つあります。
・その①:自分のレベルがわかる
・その②:レースの楽しさがわかる
・その③:モトクロス仲間が増える
それぞれ解説していきますね。
その①:自分のレベルがわかる
まず草レースから参加することでのメリットは、何といっても自分のレベルがわかることです。
一人で走行していると、「俺ってどれくらいのレベルなんだろう?」と思ってもわかりません。
んが、草レースに参戦してみると自分のレベルがすぐにわかります。(泣きたくなる時もあるけど…)
そして次のステップである地方選手権への参戦を目論んでいるのであれば、「頑張ればNAくらいにはなれそうかも」など次に繋げられることもできます。
その②:レースの楽しさがわかる
モトクロスの醍醐味はやっぱりレース。
それがシンプルに熱中できるし楽しいのです。
個人的には、モータースポーツはレースをすることが1番楽しいと思っています。
コースやサーキットで一人で黙々と走っているだけでは、その醍醐味を味わうことができません。
また、実際にレースに参戦していくと、勝ち方についてもわかってきます。
・スタートのコツ
・前のライダーの抜き方
・マディコンディションでの走り方
つまり、レースの数をこなしているだけでどんどん速くなってくということです。
ジャンプもそう。
何度も「本気で」周回していれば、気づけば飛べなかったジャンプも飛ぶことができます。(これマジです)
それくらいレースって不思議なんだけど、ギアが2段階も3段階も変わります。
その③:モトクロス仲間が増える

レースをしていると徐々に仲間が増えていき、次第に一緒に練習するようになります。(経験談)
仲間と共に行動することでのメリットは3つ。
・その①:モチベーションが維持できる
・その②:助け合うことができる
・その③:夜が寂しくない
仲間が増えると、「一緒に地方選手権に参戦しませんか?」と言える。
ぶっちゃけ、たった一人で地方選手権へ参戦するのはハードルが高めです。
なぜなら地方選手権からは「ガチ勢」がむちゃくちゃ多いからです。
なので草レースで人脈を広げつつ、気の合う仲間と行動するようにしていきましょう!
職場では「えっ、モトクロスってあの飛ぶやつ?」みたいな感じで乗っている人はまずいないし、話も当然ながら噛み合いませんよね。
だから仕事以外で共通の趣味を語り合える仲間を持っておくと、かなり今後のモトクロス活動においては充実すつこと間違いありませんよ。
STEP②:地方選手権に参戦しよう

草レースに何回か参戦して、レース自体になれてきたら次は地方選手権に挑戦してみましょう!
ここからは全体的にレベルが上がります。
地方選手権:MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)が主催している各地域で分かれて行うレースである
地方選手権は8地区で行われているので、自分の住んでいる地域でまずはエントリーしてみましょう!
・北海道
・東北
・関東
・中部
・近畿
・中国
・四国
・九州
自分の住んでいる地域以外のエントリーも可能です
ただ、遠征費などを考慮すると1つの地域だけで参戦する方が無難です。
てか余程の金銭と精神の余裕がないとムリッ!
免許さえあれば「あなたはNB」
↓MFJのライセンスは以下のようになります。
ライセンス | 地方選手権 | 全日本選手権 |
---|---|---|
NB (国内B級) | ○ | × |
NA (国内A級) | ○ | × |
IB (国際B級) | ○ | ○ |
IA (国際A級) | ○ | ○ |
つまり1番最初のNB(国内B級)は免許さえあれば誰でもなれます。
エントリーまでの流れ
まずはNBライセンスを取得する必要があります。
必要とする3週間前までにライセンスの申請をしておきましょう
ライセンスはWEBで簡単に申請することができるけど、MFJで申請に時間がかかってしまうから必要となる3週間前にはライセンスの申請をしておきましょう。
せっかく気合を入れたシーズンが台無しになってしまいます。
詳細は上記リンクより確認しておきましょう!
レースにかかる費用
2021年時点の規定ではエントリー代とトランスポンダ代は以下になります。
エントリー代:13,000円(税込)
トランスポンダレンタル料: 2,000円(税込)
トランスポンダを持っていなければ、別途レンタル料が発生するため合計で15,000円もかかります。
※参戦する地方選手権によっては内容が異なることがあるため、一応確認をしておきましょう!
トランスポンダ:ラップタイムを計測するための発信機のこと
↓こちらが概算した内訳
項目 | 費用 |
---|---|
エントリー料 | 13,000円 |
トランスポンダ レンタル料 | 2,000円 |
交通費(高速代含む) | 10,000円 |
お風呂代 | 700円 |
飲食代 | 5,000円 |
タイヤ | 8,000円 |
合計 | 38,700円 |
細かい費用については、以下の記事にまとめているから合わせて読んでみてください。
とにもかくにも、交通費が高い。
この交通費に関しては、変動費だからレース会場が遠ければ遠いほど高額になります…
なので、可能な限りモトクロス仲間と乗り合いでいきましょう!
レースに備えて準備するもの


ここではレースに必要な大きなものをまとめています。
(モトクロッサーの部品に関してはたくさんあるから、ここでは割愛しますね)
・その①:モトクロッサー
・その②:ライダーの装備
・その③:工具セット
・その④:洗車機
・その⑤:タープテント
・その⑥:リゾートチェア(アウトドア用のイス)
・その⑦:水タンク
①〜③については割愛しますね。
んが、レースとなれば練習よりも危険度が増すから、
安全装備はいいものを買っておきましょう!
ぼくが地方選手権に参戦しているときは、頻繁にコースまで救急車が来ていました。
それくらいレースでは全ライダーがヒートアップするから練習よりもさらに危険になります。
ぼくは何度も自分のミスで他のライダーを転倒させてしまいましたし、他のライダーのミスでケガもしました…
なのでマジでケガをする確率を下げるためにも、このブログではメーカーの上位モデルの装備を購入することを強くオススメしています。
詳しくは以下の記事にまとめているから、ぜひ合わせて読んで欲しいです。
その④:洗車機


ちなみににぼくはレースをするまでは洗車機を持っていなかったから、練習後は家の近くの洗車場でバイクを洗っていました。
でも、レースとなると洗車機は必ず必要です。(たとえ持っていなくても仲間や知人に借りる必要があります)
なぜなら、実際のレースでは以下のように走行するタイミングが多い時で4つあるからです。
・1回目:練習走行
・2回目:予選
・3回目:ヒート1
・4回目:ヒート2
なぜなら、レースは勝ってなんぼの世界だから、勝つための確率を上げることができるのではれば極力やっておくべきだからです。
駆動系やフェンダー裏に土が溜まっていると、車両の総重量が標準よりも重たくなる。
その状態でレースをすることになるということは、スタートの時点で「他のライダーよりも劣っている」ということになります。まぁ〜勿体無い…
あとはゼッケンを見えやすくする必要があるから、必ず洗車はしましょう。
ゼッケンが見えないと、そもそもレギュレーションに反してしまいますのでww
やっぱりレース前は「パリッ」とした状態でしたいものです。
気持ちも切り替えないと、レースでは勝てませんからね。
オススメの高圧洗浄機
↓実際に使っている人が多かったのはHondaの高圧洗浄機。


型式:WS1010
価格:¥170,940 (税込)
ホンダの汎用エンジを使っており、中古でも高いパフォーマンスを発揮してくれる洗浄機です。
構造もいたってシンプルだから、モトクロッサーをメンテしているライダーであれば問題なく修理することができちゃいます。
洗車機は高いから中古でOKです!
ヤフオクなどで中古はたくさん出回っているから、中古で十分ですので。
その⑤:タープテント


レースとなるとしっかりと体を休める必要があります。
練習は車のテールゲートを開けて簡易的なパドックで十分なんだけど、レースではそれはやめておいた方がいいです。
なぜなら、ヒート1とヒート2の間に以下に体力を回復することができるかがキモだからです。
タープがあればそこで日除けにすることができて涼むことができるし、雨が降ってきてもタープの下でバイクの整備ができます。
それくらいマストアイテムです。
オススメはFIELDOOR
ぼくもレース活動をしていた時に愛用していた「FIELDOOR」。
UVカットもしているし、防水加工もあるからかなりいいと思います。
お値段も1万円弱くらいだから、コスパにも良いですぞ!
その⑦:リゾートチェア(アウトドア用のイス)


これはリゾートチェアと呼ばれるようなもので、アウトドアでよく使われているイスです。
座るとかなりゆったりできるように設計されているから、1ヒート終わった後ではかなりリラックスすることができます。
オススメはやっぱりコールマン
なんだかんだ言って、やっぱり王道であるアウトドアメーカーの「コールマン」がオススメです。
なぜなら、ぼくも最初は「安物でいいっしょ」と思って1番安いものを使っていたんだけど、案の定耐久性は低かったからです。
マジで早めに生地が破れてしまいます。
とはいえ、コールマンのリゾートチェアも3,000円くらいしかしないから、そこまで高くはありませんよ!
このリゾートチェアみたく、肘置きがあった方がリラックスできるのと、スマホをおくためのポケット(本来は飲み物用)がある方が便利です。
暇な時はスマホ見るもんね。
その⑦:水タンク
水タンクは練習している時にも必要だけど、持っていない人はオススメです。
やっぱり持ってますよね、これはさすがに。
レースのノウハウ


ここではぼくの経験をもとにレースでのノウハウをサクッと紹介します。
役に立つかどうかはわからないけど、参考にしてみてください!
レースのスケジュール
おおよそだけど、基本的なレースがある週のスケジュールは以下です。
・月〜木曜日:準備
・金曜日:準備 + (移動)
・土曜日:練習(午前中まで)
・日曜日:レース
基本的にレースがある週の平日は、整備がメインとなります。
・タイヤ交換
・グリップの交換
・エアクリの交換
・各部のグリスアップ
・ENG / MISSのオイル交換
そして金曜日は、コースが遠ければ前日移動。
んが、ぼくの経験上では朝早く出発するよりも、金曜日に移動してコースで寝た方が翌朝のストレスは低いです。
まぁこれは好みなので、どっちがいいかは実際にやってみましょう!
レース時には新品タイヤを
レースで勝つために、必ず新品タイヤで望むようにしましょう!
なぜなら、たった10,000円でレースの勝敗を左右する要素が強いパーツがタイヤだからです。
タイヤはそれくらいマジで重要っす。
なので、タイヤはケチらずにレースに合わせて新品のタイヤを履けるようにしておきましょう!
土曜日は9:00就寝
レースのある日曜日をターゲットとしているから、前日の土曜日は9時ごろには寝るようにしましょう。
コースにはモトクロス仲間が集結して、お酒で盛り上がるんだけどレースをするためにそこにいることを忘れないようにしてください。
ちなみにぼくは、レースを忘れてお酒を深夜まで飲んでいましたww
決して、そうならないように。
(まぁ、後半はしっかりと寝ることを意識してレースに備えるようにしました。)
まとめ
・まずは草レースに参戦して感覚と実力を知ろう
・ある程度わかってきたら地方選手権に参戦しよう
・モトクロス仲間と協力し合えばいいことだらけ
モトクロスをやっているのであれば、レースは必ず最終目標に置いておいてください。
やらないのはマジでもったいないので。
レースにはお金が結構かかるんだけど、モトクロス仲間と一緒に乗り合わせで参戦することで交通費を浮かせましょう!
くれぐれもご安全にレースを楽しんでくださいね!(←これ1番重要!!)
最後までご覧いただきありがとうございました!