こんにちは、元NAのエディです。
みなさんはモトクロッサーという乗り物をご存知だろうか。
結論から言ってしまうとモトクロッサーとはモトクロス競技専用の車両である。
つまりナンバープレートもないため、公道では乗ることができない。
レーサーマシンであるがゆえ、デザインなどは二の次で各メーカーは日々開発に励んでいる。
言うなれば、ガチで戦闘機と同じ立ち位置だとわたしは思っている。
また、これからモトクロスをやってみたいと思っている方には4ストロークの250ccをオススメしている。
この記事ではその理由もあわせて解説しているため、最後までみてもらえたら嬉しい。
・モトクロッサーとトレールバイクとの違いがわかる
・4ストロークと2ストロークの違いがわかる
・モトクロッサーを作っているメーカーとその車両がわかる
さっそくいってみよう!
モトクロッサーとトレールバイクとの違いをモトクロス経験者が解説!

モトクロッサーさえあれば、世紀末になっても生き延びることができる!
モトクロッサーとは
モトクロッサーとはモトクロス競技専用の車両である。

こちらがレースで使用されるモトクロッサーという車両(写真はホンダのCRF250R)。
よく見てもらえればわかるが、レース専用のバイクのため馴染みの部品がない。
・キー
・ミラー
・ライト
・サイドスタンド
・ナンバープレート
コースでは基本的に盗まれない。だろうということで鍵がそもそもついていない。
また前だけを見て走行するためミラーもついていない。
レースで勝つためだけの車両。それがモトクロッサーである。
では次にトレールバイクとの違いについて解説していこう!
トレールバイクとの違い
トレールバイクとは、簡単に言うと公道を走行することができるオフロードバイクである。

写真はヤマハのセロー。
街中で見かけたことがある方も多いはずだ。
そんなトレールバイクとモトクロッサーの違いを表にまとめてみたのでみてほしい。
モトクロッサー | トレイルバイク | |
---|---|---|
公道 | × | ○ |
重量 | ○ | △ |
出力 | ○ | △ |
価格 | △ | ○ |
上述したが、レースに必要ない部品はついていないため、当然ながら公道では走ることができない。
またレース専用車両というだけあって、重量は軽く、パワーも桁違いだ。
価格はそのぶん割高となっているが、モトクロッサーはそれでもコスパは最強だ!
さいごに見た目についてだが、モトクロッサーってマジでカッコよすぎではないかとわたしは思っている。
トレールバイクは正直なところ、かっちょ悪りぃ…(トレールバイクが好きな方すみません。)
レースで勝つためだけに設計されたパーツ、それらが組み合わされた最終的な造形美。
もはや芸術であり戦闘機だ。
エンジン
単気筒エンジンとは、シリンダーが1つだけのエンジンである。

写真はホンダのCRF250R。
みなさんが普段乗っている自動車などは4気筒か3気筒だろう。
気筒が多ければ多いほど、排気量が大きくなりそれに比例して出力(馬力)も大きくなる。
だが当然部品点数が多くなるため、気筒数が増えると重くなってしまう。
モトクロッサーはレース専用車両のため、車両重量が思いことはレーサーとしては致命的だ。
また、単気筒エンジンにすることで、ボア(シリンダーの内径)を大きくし、かつショートストロークにすることで、高トルク、高回転、軽量の非常にレース専用車両として合理的なエンジンが出来上がる。
という方が大半だと思うため、ここではモトクロッサーは単気筒エンジンということだけ覚えてほしい。
サスペンション
サスペンションは舗装されていないオフロードでは、最も重要なパーツといってもいいだろう。
サスペンションとは路面からの衝撃や振動を吸収して車体を安定させる装置。
もちろんみなさんが乗っている自動車やオンロードバイクにもついている。
ではモトクロッサーはどうかというと、サスペンションのストローク量が長いのが特徴だ。
モトクロスの醍醐味はなんといってもジャンプだが、その衝撃を吸収するとなると当然サスペンションは長く高性能でなければならない。
そのため、自ずと車高は高くなる。

ジープもそう。
オフロード車両の車高が高いのは、このサスペンションの設計にあるからである。
タイヤ
タイヤも公道では装着することが許されていないモトクロッサー専用なのである。
ブロックタイヤと言って、しっかりとオフロードの路面をグリップ(掴む)ため形状がブロックになっているのが特徴だ。

写真はダンロップのGEOMAX MX53。
タイヤメーカーは、ダンロップかブリジストンのシェアが圧倒的に高い。
またタイヤにも路面の状況によって使い分ける必要があるため、ソフト、ミディアム、ハードと基本的にこの3種類がある。
2ストロークと4ストロークの違い
2ストロークと4ストロークの構造を簡単に説明しよう!
4ストローク:①吸気 ②圧縮 ③爆発 ④排気
2ストローク:①吸気&圧縮 ②爆発&排気
エンジンはこれらの工程があり、ストロークを行う回数によって使い分けられている。
構造がわかったところで、それぞれの特徴をみていこう。
2ストローク | 4ストローク | |
---|---|---|
パワー | ○ | ○ |
重量 | ○ | △ |
燃費 | △ | ○ |
環境 | × | ○ |
同一の排気量では2ストロークのほうがパワーがあると言われているが、現在のエンジンではそうでもないとわたしは思っているためこの判定にした。
重量に関しては、2ストロークのほうが部品点数が少ないため4ストロークと比べて軽い。
個人的には2ストロークはピーキーで少し扱いづらい印象があるため、今の時代に乗るなら4ストローク一択だろう。
また、近年の環境問題の背景もあり、今販売されているモトクロッサーは90%が4ストロークで2ストロークは非常に少ない。
250ccか450ccか?
この違いは単純に排気量の違いだけで、マウントブラケットは多少違うがフレームやサスペンションは同じである。
排気量が違うため450ccはそれだけパワーがあり、初心者が乗ってもアクセルを全開にすることすら難しい。
また、あまり気にするレベルではないが少しだけ車両重量が重くなっている。
これらを踏まえて、初心者の方には250ccをオススメしたい!
各メーカーのモトクロッサーを紹介!


モトクロッサーを作っているメーカーは意外と結構ある。
だがここではメジャーなメーカーのみ紹介していきたいと思う。
・ホンダ
・スズキ
・ヤマハ
・カワサキ
・KTM
・Husqvarna
これをみてどう思われるだろうか。
「おっ!日本メーカーばっかじゃん!」
初めて知ったときは、何故だか誇らしく感じた。「日本ヤベー」っと。
自動車のシェアもまぁまぁと言ったところだが、バイクのシェアは日本メーカーが最強の座を陣取っている!
ラインナップが非常に多いため、この記事では250ccだけ紹介していくことにする。
メーカーは色で覚えるべし!
各バイクメーカーにはもともと独自のカラーが存在するが、モトクロッサーはその独自のカラーが前面に出ているため見分けがしやすい。
なので、メーカーは色で覚えよう!全部で6色しかないため簡単なはずだ。
ではまずは赤色からいってみよう!
【ホンダ】CRF250R


赤色といえば、ホンダCRF250R。
【ヤマハ】YZ250F


青色といえば、ヤマハYZ250F。
【カワサキ】KX250F


緑色といえば、カワサキKX250F。
【スズキ】RM-Z250


黄色といえば、スズキRM-Z250。
【KTM】250SX-F


オレンジ色といえば、KTM250SX-F。
【Husqvarna】FC 250


白色といえば、Husqvarna FC 250。
ちなみに日本の主要4メーカーの車両価格(2020年モデル)は以下となる。
メーカー 車名 | メーカー希望小売価格 (消費税込み) |
---|---|
HONDA CRF250R | 847,000円 |
YAMAHA YZ250F | 891,000円 |
KAWASAKI KX250F | 772,200円 |
SUZUKI RM-Z250 | 775,500円 |
価格差は多少あれど、平均は約80万円といったところだろう。
まとめ
・モトクロッサーとはレース専用の車両のことをいう
・買うなら新車モトクロッサーで250cc4ストローク!
・各メーカーのは色で覚えるべし!
モトクロッサーはレースのためだけに設計されたバイクであり、とてもカッチョいいバイクだということがわかっていただけただろうか。
トレールバイクとの違いや、モトクロッサーの特徴は言い出すとキリがないため、ここでは簡単に説明したが本当はもっと細かいところまで考えられて設計されている。
また、これからモトクロスやエンデューロを初めてみたいという方には新車の4ストロークの250ccのモトクロッサーをぜひ購入してほしい。
新車はコスパがよく、何よりも格段に上達スピードが早くなるのでオススメしたい!
最後までご覧いただきありがとうございました!